雨仕舞と防水

月曜担当の吉田です。
 
 

最近雨の日が多いですね。
昔から気圧が下がってくると頭痛がするので、こうやって天候が安定しない時期はちょっと辛いです。


雨が多いこともあり、この一週間で4件の雨漏り調査依頼がありました。
本来は『恵みの雨』のはずなのですが、悩まされているお客様も多いようです。


という事で、先週は屋根からの雨漏りに関して書きましたが、今日は壁の雨漏りについて書きます。

雨漏りしない為には、雨仕舞をしっかりする・防水をしっかりする、このどちらかの要素が必要です。
この2つの違いを織り込んで説明しましょう。

まずは、雨漏りした事例
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左の写真は、出窓部分の上ですが、シーリングが施されています。問題は、これが不完全であること。ここを確りと隙間なくシーリングするのが防水、という考え方。ただし、防水で処理すると、そこが劣化すると再び雨漏りに繋がります。

これに対し、雨仕舞とは、シーリングなど表面的な防水に頼らず、中で水を返す構造を用います。
ここで言うと、サッシ上のシーリングは施工せず(端だけちょっとする)、左端に流れた水は、板金がグイッと上がった水返しによって、手前に排出される。 っということですが、わかり辛いですかね?

また、右の写真は、その雨仕舞に誤りがあった事例です。


外壁材とは、完全防水ではありません。つまり、先ほども書いたように、目地のシーリングが劣化すれば、そこから雨が入る。これを想定して内部の雨仕舞を考えねばならないのですが、この事例では、サッシ上の板金水返しの内側に防水紙が入っている。つまり、サッシ上からは水は入らないものの、その更に上の外壁面から入った水は、防水紙を伝って、内部に雨漏りするわけです。

こういった事例を教訓に、新築の防水基準は年々向上しています。


例えば・・・・


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左の写真は、軒裏部分ですが、ここを雨がつたって浸水しないように、軒天井よりも上まで防水紙が貼られています。

また、右の写真はバルコニーの手すり部分ですが、矢印を書いたように、防水紙が2重になるようにすることが基準とされています。(ちなみに当社では、この上にもう一枚分厚い水きりシートという厚手の防水材を敷き、更にアルミの笠木をつけます。4重構造です)

現在新築では、瑕疵担保履行法が施行され、雨漏りに対しても10年の保証が適用されます。従って、施工業者としても慎重な雨漏り対策が必要なのですが、過剰になんでも防水するのがいいことだとは私は思っていません。

水の動きを理解し、その特性を利用し上手に排水させる、これが理想です。

だから、こんな事はしてはいけません。。。。。。

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雨の出口を塞いでしまっています。


雨漏りばかりは、『よくわからないけど、色々やってみよう!』ではうまく行きません。むしろ迷宮入りします。

確り調査し、時間を掛けて原因を一つずつ解明していく。この地道な作業が必要なのです。


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