東日本大震災、被災地の今を伝えたい

こんにちは、恒川です。
今日から師走ですね!!街も人も車も慌しく動き回ります。安全運転&体調管理に気をつけなければ!!


アイジーコンサルティングの各ブログで既に書かれていますが、
11月27日(火)28日(水)の2日間、東北社員研修旅行にて宮城県へ視察に行ってきました。


今回行った目的は、
「震災復興ボランティアでゆかりのある、宮城県名取市、石巻市、南三陸町を訪れ、当時の震災状況、復興の現状を自分達の目で確かめてくること」です。


私は、2011年6月に宮城県名取市で、2012年4月・8月に宮城県南三陸町でボランティア活動に
参加しました。ボランティア活動をした地が、今、どうなっているのか確かめてきました。


現地の方々が皆さん、仰っていたこと。
「被災地の現状を多くの方へ伝えて欲しい。忘れないで欲しい。」


今日は、視察報告をさせていただきます。
※かなりの長文ですが、お読みいただければ幸いです。


【名取市 視察】


被害が甚大であった名取市閖上地区。
名取市で震災により亡くなられた方の7~8割が、この閖上地区にお住まいの方です。


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日和山にて献花と黙祷を捧げました。


私は以前の街並みを知りません。それでも、あったはずの街が何も無い。この状況は何度見ても
衝撃で、言葉を失います。2011年3月11日、多くの命が失われたこの現実。。。
自然と目頭が熱くなってきます。ただご冥福をお祈りすることしかできませんでした。


日和山からの景色
2011年7月                  2012年11月
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3階建てのアパートがなくなっています。1年前に訪れた際にあった建物はすべてなくなり、基礎だけの状態になっていました。


この地区は、居住区が制限されたり、盛土が規定されたりと、まちづくりも見直されています。
更地にしたからと言ってすぐに家が建てれません。人口の流出も・・・


「復旧」・・・元の状態に戻すこと。
「復興」・・・いったん衰えたものが、再びもとの盛んな状態に戻る事。


「復旧」は進んでいますが、「復興」はこれからです。

【石巻市 視察】


門脇小学校
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木造だったため、地震による被害で火災に遭った学校です。


門脇小学校では1週間後に卒業式を控えていました。震災・火災で、卒業式もできず。。。
しかし、奇跡的に「卒業証書」は、耐火金庫の中に入っており、綺麗な状態で残っていたのです。
そして、1ヶ月遅れて卒業式を実施。


実は、門脇小学校の校長先生は、この3月で定年退職を迎える予定でした。
そこで、生徒達は、サプライズで校長先生にも卒業証書を作成し、贈ったそうです。


バスガイドさんからこの話を聞き、感動しました。小学生の人を想う気持ち。素晴しいです。


門脇小学校の側にある慰霊碑の前でも献花と黙祷を。
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辺りが薄暗くなってきていましたが、黙祷を終え、目を開けるとライトアップされていました。
なんという偶然。私たちへのメッセージでしょうか。
「復興するぞ!」
地面に力強く書かれていました。多くの方に現状を伝えていこうと心に誓いました。


【南三陸町 視察】


皆様、南三陸町というと何を思い浮かべますか? (海の幸の美味しいところです★)


2012年4月
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瓦礫が山積みにされています。


今回の震災で大きくメディアで取り上げられた防災対策庁舎
2012年4月                2012年11月
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若い女性職員の方が、最後まで避難を呼びかけ、殉職したと報道されていた、防災対策庁舎です。
このニュースをご存知の方は多いのではないでしょうか?


報道ではアナウンスをしていた女性職員ばかりが取り上げられ、美談とされていますが、現地では、他の職員の遺族の方々が憤りを感じているそうです。

「うちの子も、一所懸命尽くしていたのに・・・」
そうです。命を落とした方がそして助かった方も皆、その時に与えられた役割を全うしていたのです。
報道では伝えられなかった真実、多くの方に伝えていこうと思います。


今回、南三陸町視察のガイドを務めてくれた佐藤さん。実は以前、この防災庁舎で働いていた方です。
2011年3月31日で定年退職をされることになっていたそうなのですが、
趣味の釣りを楽しみたいと、2か月繰り上げて退職をされたそうです。


佐藤さんの後任で勤めていた方は、残念ながらお亡くなりになられているそうです。
自分の仲間の多くが亡くなっているのです。


佐藤さんが企業である我々に向けて仰っていたこと。

「地震・津波の際は、まずその場に居るトップ・幹部の人が避難してください。そうしないと、
 部下は逃げることができません。」


今回の震災で、南三陸町の町長さんはアンテナにつかまり無事救出されました。
しかし、助かったら助かったで、「なぜ、職員を非難させなかったのか」と責められるのです。
アナウンスにより多くの町民が避難をし、命が助かったことも事実。
何が正しく、何が間違っていたのか。町民を救うことが使命?考えさせられます。
防災庁舎は現在、ブルーシートがかけられています。
遺族・関係者からの訴えがあり、警察による現場検証が行われているのです。


私たちには想像もできない辛い経験をしている佐藤さん。私たちに事実を、現状を、しっかりと伝えてくれました。そして、「僕に触れば長生きできるよ」と、私たちに笑いながら明るく語ってくれるのです。


この震災で生かされたことの意味は何なのか。何を伝えていくのか。佐藤さんの明るさの裏にある
使命感を感じました。


佐藤さん自身も被災されています。 詳しくはこちらのブログへ★


2012年11月
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この辺りも、嵩上げしないと建物は建てられません。復興はまだまだこれからです。


【被災地で話を聞く】


名取市のボランティアセンターを運営されていた、名取市福祉協議会の方から、復旧の現状をお話いただきました。
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東北の空の玄関口である仙台空港のある名取市。地域の「コミュニティ」を大事にした対策を取ったことで、
結束力が比較的高く、復興のスピードに良い影響をもたらしているとのこと。


南三陸町のボランティアセンター、センター長を務める猪俣さんからお話を伺いました。
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私は今年の4月と8月にボランティアで訪れていますが、まだまだやるべきことがたくさんあり、
「本当に役にたったのか。」心配になることもありました。1日に少しずつしか進めることができないのです。


南三陸町には、震災直後から今までに約92000人のボランティアの方が来ているそうです。


猪俣さんが仰っていたこと。


「92000人のボランティアが1個ずつ石を拾うだけで、92000個キレイになる。
 だから、ボランティアに来て何もできなかったと思わないで下さい。」


「男性の皆さん、被災した時にあなたの奥さんとお母様、どちらを助けに行きますか?」
 究極の選択です。災害の場では、瞬時にこの選択を迫られるのです。 


こちらのブログもご覧下さい★


今月16日に衆議院解散選挙が行われます。様々な政党がいろいろなマニュフェストを掲げていますが、
その中に「東日本大震災復興支援」を政策にうたっている政党が一つもない。政策の中の1つに入っているかもしれないが、意識が薄れているのを感じる。


震災から1年8ヶ月が経過し、メディアでほとんど取り上げられなくなりました。風化は防がなければなりません。


「いま、わたしたちにできること。」


◆被災地の現状を多くの方に伝える (この目で見て感じたことを多くの方へ)
◆東北の物産を購入する (風評被害で漁師さんや農家さんが困っています。)


もちろん、ボランティアに参加すること、寄付をすることも良いでしょう。
震災を忘れない、風化させない。それぞれができることを行う、それだけでに大きな力になります。


観光業は、大打撃を受けています。再開しているホテル・民宿は少ないです。
東北への旅行も大歓迎と地元の方々は言います。


私たちが今回、宿泊したのは南三陸町でいち早く営業を再開した「ホテル観洋」さんです。
(震災当時、避難所として600名ほどの被災者の方を受け入れていました。)


「ホテル観洋」の露天風呂から見た絶景の朝日
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2011年3月11日、この海が荒れていたなんて想像できません。


被災地の方々が仰っていたこと
・「東日本大震災」この事実を風化させないでください。
・「津波てんでんこ」の教え

 津波が来たら、取る物も取り敢えず肉親にも構わずに、各自てんでんばらばらに一人で高台へと逃げろ
 自分の命は自分で守れ(生きていれば、必ず逢えます)


今回、私たちが視察を通して出逢った方々は、家や車や仕事や、そして最愛の人を亡くされている
方々ばかりです。しかし、皆さん、東北を訪れた私たちに温かく明るく接し、震災の現状を伝えて
くれました。命を大切さを知っている方々。「いま」を生きています。


復旧から復興へ。被災地は、一歩ずつ前進しています。


1000年に1度の大震災。起こってしまった事実は変えられない。そうであれば、この教訓を次世代に伝えたい。活かしたい。風化させない。ここからまた復興していけばよい。
私が出逢った方々は、皆、未来を見つめていました。


いま、私にできること、精一杯行っていきます。


今回、視察旅行でお世話になった皆様、ありがとうございました。
社員一同、お礼申し上げます。


今日のこのブログをお読みいただいた方に、
少しでも被災地の現況や復興に向けての支援の大切さをご理解いただければ幸いです。


アイジーコンサルティング ボランティアレポートへ★


※長文、お読みいただきありがとうございました※